ビーコンについてスタッフ一同が理解し、購入するお客様に適切な説明をするための実施訓練です。ご来店予定のお客様には大変恐縮ですが宜しくお願い致します。
追記:『ビーコンの特性を理解して捜索(機器を使用)しないと埋没者の発見は困難です』
講習会では全てのメーカーのビーコンを使用しました。講習内容は各メーカーによる受信距離の違い、レンジの広さの違い、案内表示不安定のときのメーカーによる個性、ビーコンの構造などです。
ビーコンは次のことを理解して使用しましょう。
①自分のビーコンに入ってるアンテナの向き、②受信レンジの広さ(機器を中心にした受信可能領域)、③受信が不安定なときの数値と矢印の動き(メーカーによる案内表示の個性)
全てのメーカーのビーコンを持ち合わせての講習会でした。結論から言えばPIEPSの『DSP』がベストビーコンだと思います。今年発売の上位機種の『VECTOR』は勿論DSPより良いのですが値段が2万円上がってしまいます。(※2万円くらいの差なら...という方には『VECTOR』がお勧めです)
各メーカーの機器を使って特性をチェックした後のPIEPSの評価は、
□受信レンジが圧倒的に広い(受信距離も圧倒的)。まずは受信しなければ捜索が開始できません。受信レンジを広く保つというのは、多くの山岳ガイドからの要望に基づくPIEPSの方針です。
※雪がある場合と雪のない公園等での受信距離測定では結果が全く違います、湿度がある雪であればあるほどPIEPSを除いたビーコンの受信距離が落ちていました。
□360度の案内表示(マムート等)になっているものは、捜索時に矢印表示が180度反転を繰り返す誤作動が多く、距離計を見ながら10m以上前後しなければビクティム(埋没者)の方向を判断することが困難でした。また、距離計を見ながら近づいていかないと案内矢印が安定しません。現時点での性能上、案内矢印は5本表示の方が捜索方向を迷わすことなく安心です。
□埋没者のアンテナ方向と90度の角度に位置する時、すべてのビーコンは感度が落ちます。感度が極端に落ちるメーカーが多い中、受信レンジにこだわっているPIEPSの受信感度は捜索に十分な距離を保っていました。
上の写真にも写ってる今年発売のショベル(下の写真参照)。スノーソー内蔵でとても便利です。雪崩を予見するピットチェックにスノーソーはかかせません。
(写真↓:定価¥11,550)
下の写真は、今年発売されるフラッグシップモデルの『VECTOR』です。
ビーコン機能に加え、GPS機能、斜度、気温、気圧、時計、タイム測定などが可能です。また、VECTORは充電式のバッテリーを掲載していてUSB端子で接続できればコンセントはもちろん車、パソコンでも充電できます。充電式バッテリーは5000回の充電が可能、バッテリー交換等はPIEPSで対応するとのことです。
(※バッテリーの持ちは相当に良いとのことです)
データをパソコン(WINとMAC両対応)に落とし込むこともできるためデータ保存が可能です。
主となるビーコンの使い勝手ですが、アンテナを立てることで受信(捜索)モードになります。多数のVICTIM(埋没者)の電波をキャッチすると5人まで表示され、5人それぞれまでの全ての距離&矢印が5人分表示されます。ここがDSPよりも優れたビーコン機能です。
(※1番近い人だけ1番上に大きく表示されます)
blog by texi
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